ひとりごと2014年

ひとりごと165号


 今年も残すところ1ヶ月。紅葉から落葉へと景色は変わり、冬の訪れを感じさせる気候となった。これから外での取材には防寒着が必要だ。特に競技中の写真撮影は辛い。開始から終了まで、試合の流れを読みながら、ベストショットを求めてシャッターを押し続ける。しかし、試合結果や何を主体に記事を書くのかによってベストショットは異なる。最初から記事のテーマが決まっているほうが楽である。一試合の撮影枚数が1000枚を超えることもよくある。デジタルならではのことだろう。事務所へ帰ってからの写真整理が、これまたひと仕事だ。ピンぼけやミスショットなどをPCの画面で確認しながら削除して使えそうな写真を選び、その中からベストと思える写真を選ぶ。そして、紙面に載るのはたった1枚の写真だ。でも、これだけ手間暇掛けた写真より、私はチーム全員で撮った笑顔の並ぶ集合写真のほうが好きだ。活躍できた人も出来なかった人もみんな笑顔で写っている。みんなチームの一員。みんなで勝ち取った勝利を記念しての集合写真は、年月を経ても決してその輝きを失うことはない。成長して大人になってから振り返っても、あの時の仲間はいつも輝いている。みんなで力を合わせ目標を達成した瞬間が鮮明に甦る。縁と絆で結ばれたみんなの笑顔を、出来るだけ沢山この紙面に留めておきたいと思う。

ひとりごと164号


 少し肌寒く感じられる陽気になった。10月、11月は忙しくなる。スポーツの秋、あちこちで毎週のように大会が開かれ、取材に追われ休む暇などない。ガンバを発行してから早いもので12年が経過した。その間も現在も土日の休みは、月に一、二度くらいだろうか? 当初の計画では、今頃は引退して悠々自適だったはずなのだが現実は甘くない。未だ現役続行中!社員を募集しようと思ったこともあるが、息子たちに「きっと誰も来ないよ」と言われ、それもそうだと思いやめた。それ以来、必要に応じて外部スタッフの応援を頼んでいる。基本的には、私と妻の二人三脚で取材から編集までを行っている。この仕事に無理矢理引きずり込まれた妻。当初は、パソコンもあまり得意ではなかったが、今では、愛用のiMacでガンバの紙面全てを編集している。私は、一応編集長なので、記事内容の確認や広告制作など全体の調整を行っている。編集作業には時間が掛かる。印刷会社に入稿データを送るのが明け方近くなることも度々だ。私たちも、もう若くはない。そろそろ若い後継者を育てなければならないのだが、果たしてこんな仕事を引き継ぐ人がいるのだろうか?疑問である。おっと、こんな愚痴を言っている場合ではなかった。明日、明後日と太田スポレク祭の取材だ。撮影機材の準備して、風呂でも入って一杯飲んで寝るかな?

ひとりごと163号


 半袖では少し肌寒く感じられる陽気になった。とはいえ、もう10月も近い。徐々に秋が短くなってきているように感じるのは気のせいだろうか?ところで、先日、久しぶりに学童野球の現場をのぞいてみた。登録人数の少ないチームも目立つようになった。野球だけでは無くスポーツ少年団全体を見渡すと登録単位団数は若干増加しているが、全体の登録人数は減少している。つまり、単位団当たりの登録人数が少ないということだ。野球の場合、連盟登録は13人以上、試合参加は10人以上となっている。少子化を鑑み、小学1年生から登録可能としたが、これには問題もある。1年生の試合参加に関しては一切触れられていない。1年生を試合に出す出さないは、チームの責任でということらしい。チーム事情で試合に参加している1年生もいるようだ。しかし、現実問題として、よほどの神童でもないかぎり6年生の投げる球を打ち返すことも避けることすらできないだろう。そもそも危険極まりないことである。そろそろ学童野球も合同チームの試合出場を真剣に考えなければならない時期なのではないだろうか? 子供たちの大切な将来や夢は、大人たちの手に委ねられているのだ。子供たちはスポーツを通して人としての生き方を学んでいく。指導者も競技団体も子供たちの育成事業という本来の目的に、早く気付いてほしいものだ。

ひとりごと162号


 毎号、ジュニアスポーツの情報をお届けしているガンバだが、自分が還暦を過ぎたせいもあってか、シニア層のスポーツや健康増進などのニュースも気に掛けるようになった。

 先日、とある資料に東北大学が発表した「東北地区40〜79歳の中高年の4年間の追跡データ」という記事が掲載されていた。平成7年〜10年まで、1日1時間以上歩いている人と、それが出来ていない人を追跡した結果、4年間の医療費の累積が1人当たり約13万円の差が確認されたという研究報告であった。つまり、歩いている人より、歩いていない人のほうが、医療費が、一人当たり約13万円も多くかかったということである。これは、医療費の総額ではなく、対象者の医療費4年間の累積差額だ。対象者が1万人であれば13億円という計算になる。これを太田市に当てはめてみた場合。発表データと同じ40〜79歳では、10万7千人で約139億円。60〜79歳でも6万4千人で約83億円ということになる。勿論、単純に数字を当てはめただけなので、実際には、これより遙かに少ない額だろう。しかし、少し大げさな言い方をすれば、私たちみんなが、日常的に身体活動を行えば、数十億円もの医療費削減に極めて重要な役割を果たすと言うことでもある。この医療費抑制とシニア層の健康増進をテーマに、少し無謀な挑戦をしてみようかな?

ひとりごと161号

 

 今年初めて蝉の鳴き声を聞いた。もうすぐ梅雨明けだ。また、暑い夏がやってくる。学校は夏休みなのに外で遊ぶ子供の姿を見かけない。私たちが子供の頃は、朝早くから日が暮れるまで、外をかけ廻り遊んでいた。私が育った東京の下町では、夜も友達と遊ぶ機会に恵まれていた。銭湯である。当時は、風呂のある家など殆ど無く、風呂と言えば銭湯だった。一度、家に帰り、晩飯を食べたら手ぬぐいと石けんを持って全員集合。風呂銭とコーヒー牛乳代を握り締めて、いざ銭湯へ。湯船に潜ったり、洗い場でふざけたりして、近所のオヤジや番台のおばさんに、よく叱られた。とにかく風呂上がりに飲むコーヒー牛乳は格別に旨かった。そして、翌日の遊びの約束をして家路につく。毎日がそんなことの繰り返しだったような気がする。遊び道具など殆ど無かったが、自分たちで遊びやルールを決めて楽しく遊んでいた。そこには子供たちだけの社会が存在していた。しかし、危険なことや悪さなどすれば、たちどころに近所の怖いオヤジに捕まり、頭をポカリ。家に帰れば親にもポカリ。便所掃除のオマケも付いた。今思えば、地域の大人たちがちゃんと見守ってくれていたのだ。実にありがたいことである。地域の繋がりが希薄になってしまった現在。無関心、見て見ぬふりがまかり通る。悪さをしても叱らない親。何か変じゃね!

ひとりごと160号

 

 梅雨時なので仕方が無いが、雨や曇りの日は、気持ちも湿りがちになる。6月生まれだが梅雨は嫌いだ。梅雨明けが待ち遠しい今日この頃である。とは言え、いきなり真夏日というのもご免だが…。ところで、我々が子供の頃の高齢者と比べ、今の高齢者のほうが、全体的に若々しく元気であるような感じを受ける。先日も、野球連盟在籍中にお世話になった先輩諸氏の還暦野球チームの取材にお邪魔したが、みんな元気だ。そして、何より楽しそうだ。某先輩の話しによると、入団直後のキャッチボールでは、塁間(25メートル)がやっとだった選手が今では70メートルの遠投をこなす。還暦を過ぎても練習次第で体力は回復すると。確かに、最近の高齢者向け筋トレ法には、しっかりとしたエビデンスが得られたものが多い。中でも、東京大学・石井直方教授が提唱する「スロートレーニング」は、テレビやマスコミで取り上げられたこともあり、特に人気を集めている。器具を使わず低負荷の筋トレが行え、高負荷トレーニング同様の効果が得られるのが特徴だ。使わなくなった筋肉は、萎縮する。自体重を支えられず転倒、骨折。益々筋力は衰え、やがて寝たきりに。こんなことにならないためには、有酸素運動よりも筋トレが一番なのである。立ったまま片足ずつ靴下を履く。ふらつく場合は要注意。やってみた私も見事に転倒予備軍。ちょっとやばい!

ひとりごと159号

 

 ある中学生スポーツ交流大会取材の折り、各会場で顔見知りの先生たちとしばし談笑。県外から戻ってこられた先生にも再会でき昔話に花が咲いた。部活動の顧問は中々大変な仕事だ。長い間顧問を続けている先生方には本当に頭が下がる。学校は週休2日なのに、顧問は土日どころか休みは正月だけという相も変わらず長時間過密勤務状態だ。しかも、部活動では授業とは違う指導力が求められる。特に経験の無い種目の顧問になった場合などは大変だ。顧問自身も一定の技術や指導方法を身につけなければ部の運営すらままならない。教員本来の教科指導や生活指導に加え、部活指導や地域との連携まで一人でこなすのは、はっきり言って無理がある。卒業まで同じ部に所属し同じ仲間たちと過ごす部活動は、諸外国には、あまり見られない日本特有の文化である。同時に、日本のスポーツ文化を支える大切な場所でもあるのだ。この大切な場所を支えるには地域などからの支援が必要だ。外部(校外)指導員などの養成が急務なのではないだろうか?外部指導員に十分な研修を課し部活動指導者としての資格認定を行うことが望ましい。愛知県犬山市のように市費で外部指導員を採用し中学校部活動を積極的に支援している自治体もある。地域に潜在する元アスリートたちのセカンドキャリアを活かすのもいいだろう。是非とも、前向きな検討を!

ひとりごと158号

 

 GW間近というのに寒暖の差が激しく安定しない陽気が続いている。最近は運動不足なので体調管理にも気を遣う今日この頃です。ところで、創刊から12年を経たスポーツコム・ガンバですが、4月号から発行業務を特定非営利活動法人(NPO)「創生ネットワーク群馬」へ委託することになりました。これは、スポーツ振興を通した地域づくりをNPOと協働して行うための施策でもあります。これまでのジュニアスポーツに加え、生涯スポーツや健康、レクリエーション等に関する情報も掲載して行く予定です。スポーツは、競技という側面ばかりが強調されていますが、語源は「非日常を楽しむ」ということを意味しています。国民の4人に一人が65歳以上という超高齢化社会を迎えようとしている日本。以前から少子高齢化と言われ続けていますが、依然として人口逆ピラミッドの底辺は拡大していません。この傾向は、社会情勢や国民の生活環境が大きく変わらない限り、しばらく続くでしょう。支える側も支えられる側も健康であることが絶対条件なのです。そのためには、スポーツを生活の中に取り入れ、楽しみながら健康増進や維持に努める必要があるのです。競技スポーツは心と体を鍛え、生涯スポーツは心と人生を豊かにすると言われます。ガンバもこれを機に、色々な意味で、もうちょっと「豊か」になればと願う次第です。(苦笑)

ひとりごと157号

 

 朝夕はまだ冷え込むが、ようやく春の気配が感じられるようになってきた。いよいよスポーツシーズンの到来だ。今年の選抜高校野球大会には、両毛地域から佐野日大、白鷗大足利、桐生第一の3校が出場した。地元からの出場はないが、近隣の高校ということで、当然のことながら応援している。仕事でテレビ中継は観られないが、夜のニュース番組で必ず結果をチェックしなければ落ち着かない。なぜなのか考えてみた。野球が好きだということ以外の要因は、自分自身の生活圏内にある高校で馴染み深いということだ。つまり、私自身の中に、この両毛地域への帰属意識があるためなのだろう。勿論、地元出身の選手が出場していることもあるが。故に、活躍した選手が地元出身ではなかった場合には、ちょっとがっかりすることもある。そんなことを言っている私自身は東京・浅草生まれなのに。太田市に来て20年以上、ここで子供を育て、会社も興し、ジュニアスポーツの指導も地域活動も経験させて貰った。今ではここが故郷だ。沢山の思い出が詰まっている。特にジュニアスポーツの指導を通して大勢の子供たちとふれあったことが、この地域への帰属意識を助長させたのかもしれない。東京で生まれ、ここで育った我が家の子供たちも同様だ。やはりスポーツは、地域で醸成されていくことが一番自然なのではないだろうか…。

ひとりごと156号

 

 観測史上初の積雪を記録した大雪は、県内各所に甚大な被害を与える降雪災害となった。特にハウス栽培農家への被害が深刻だ。精魂込めて育てた作物が出荷できないのだ。収入が無くなるどころか施設の再建にも多額の費用が必要となる。国や県などからの援助を受けたにしても、それらは借財となり、高齢化が進み後継者も居ない世帯にとっては、踏み切れない実情もあるだろう。最も被害の大きかった山梨県では廃業を余儀なくされた農家もあるようだ。本当に気の毒だ。ただでさえ食糧自給率の低い我が国において自然災害等での農作物への被害はダメージが大きい。食糧の殆どを輸入に頼る日本。それなのに、年間500~800万トンもの「まだ食べられる」食糧が廃棄処分されている。これは、日本国内の米の年間生産量とほぼ同じ、そして、世界食糧援助量の約2倍。金額に換算すれば約11兆円というデータもある。このまま食糧の輸入、大量廃棄を続ければ、経済力の劣る途上国の飢餓や食糧不足を拡大させるだけではなく、自然災害などで世界的な不作となれば、直ちに日本は食糧不足となる可能性もある。国内での食糧生産を増産させることが急務なのだ。TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)という経済至上主義の大きな渦に巻き込まれた日本。国の存亡をかけた大勝負。経済至上主義からの脱却がその鍵を握る。 

ひとりごと155号

 

 寒い日が続いているが、マラソンや駅伝、サッカー、ラグビーなどは、まさにオンシーズンだ。取材にお邪魔する度に子供たちから元気を貰っている。活き活きとプレーする姿は、取材中の寒さを忘れさせる。やっぱりジュニアスポーツはいいものだ。夢や希望がいっぱい詰まっている。夢を叶えるまでには、長い道のりがある。そこにはいくつもの試練が待ち受けている。時には「もうやめてしまおうか」と悩み苦しむこともあるだろう。でも、その試練を乗り越えた時、人間としても大きく成長する。昔から「心・技・体」という言葉があるが、これは三位のバランスが大切だという意味だ。「心・技・体」と表すのは「心」がすべてを司るからでもある。しかし、「心」=「精神力」と解釈すると、ジュニアスポーツ本来の目的からは少し逸脱してしまう。ジュニアスポーツは、その競技の入り口に過ぎない。まずは、その競技の楽しさや面白さを伝え、フェアプレーの意義などを通して「心」を育んで欲しい。スポーツという体験を通して「人の倫(みち)」を学ぶ大切な場でもあるのだから。指導者の方々は大変だと思うが、スポーツを通して将来を担う子供たちを「育てているのだ」という本来の目的を見失わないで欲しい。そして、「損・得」という打算的な価値観を「尊・徳」に置き換え、その意味を子供たちに伝えて欲しいと願っている。

ひとりごと154号

 

 新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。お陰様でガンバも12回目のお正月を迎えることができました。これも、読者の皆様をはじめ読売新聞太田地区会様、広告主各位のご支援の賜と感謝申し上げます。さて、昨年の暮れ、県スポーツ少年団全体会議・専門部会に出席した折、ここ数年、登録団員数が減少傾向にあり、平成25年度は、前年度に比べ、1年間で827人も減少していると報告があった。平成25年度の県内小学生数は約11万人。その内のスポ少登録者数は約2万人。凡そ2割にあたる。もちろん、スポ少に登録せずに活動するクラブ等も多く存在するだろう。奇しくも昨年12月の新聞紙面に「文科省全国体力テスト」の結果が掲載されていた。「運動をしない小中学生」「本県小学男子全国46位」という見出しが踊っていた。小5と中2を対象に行った体力テストの結果だ。本県小学男子は46位、女子は42位。前年に続き下位争いの本命とは情けない。中2の男女はかろうじて全国平均を上回った。また、運動習慣等の調査では、小5の平日の平均運動時間は男子が65.3分、女子が46分で全国平均より10分以上も下回っている。さらに、体育の授業以外、まったく運動をしない小中学生の増加も顕著だ。この結果からも、ジュニアスポーツを取り巻く環境が大きく変化していることを実感した。

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